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その7 ダイビングを始めるきっかけ

もうすぐ運命の日、2000年の4月29日だ
海洋実習の日の数日前、私はなぜか過去に思いを
はせていた。

この日のために毎日のように耳鼻科通いの末、
ようやく3日に一度の通院でいいよ♪と言われた
直後のことだ。めちゃ危ないことこの上ない状態
には変わらなかったが、緊張感となんとか間に合
わせなければ~という気持ちでいっぱいだった。

すずめ娘は体育はほとんどオール5だったが、水泳
の授業の時だけは3だった。なぜなら生来皮膚と目
が体質的に弱かったため、25m一本泳いだだけで
目は真っ赤に腫れるわ、泳いだ後は皮膚抵抗力の弱
さから水いぼや湿疹を移されるため、皮膚科の先生
にしょっちゅうドクターストップで見学ばかりして
いたからだ。まあ小学校の時にスイミングスクール
に行ってたおかげで50mをクロールで泳げるんだ
けれども。この時は病気移されなかったなあ。

学校のプールって不潔だよね。
黒い綿埃の浮く水に消毒薬入れてる。
水道代けちって水を全然変えないしさ。

そんなわけで高校にラッキーなことにプールが
なかったことをこれ幸いに、中学校以来プールに
入った事なんてなかった。

海は皮膚やアレルギーとかには良い!と聞いていて
2年に一度位は遊びに行ったもんだが、日焼けする
ことを除けばこれほど楽しいものはない。

海の中を初めてのぞいたのは5年前の大学生の時に
愛知県知多半島沖にある日間賀島(ひまかじま)と
いう島の親戚の旅館に泊まった時だ。
その時はたまたま一緒に行ったいとこがマスクと
シュノーケルを持っていて貸してくれたんだ。

初めて見る海の中。
シュノーケリングとはいえ透明でまるで水のない
ような綺麗な水中で魚が泳いでいるのが間近に見える。
今までにない別世界に魅入られた時だった。

この時の経験がなければ友人にダイビングに誘われても
見向きもしなかっただろう。

それまでは全くと言って良い程、水に良い思い出
がなかったのだから。

そしてもうすぐダイバーになるために実技研修を
受けようとしている自分。

怖い反面期待でいっぱいそんな複雑な気分で当日
を迎える事になった。

つづく



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